かわちながの百景4 2010・12・3
「鬼地藏」 神ヶ丘 10,11,24
神ガ丘と言えば近代の住宅地と思えるが、大昔からある地名らしく、山深い延命寺がある集落その中ほどの道の脇に鬼地藏の祀がある。
細い道の前には、古木の大きなモミジが紅葉していた。その下の鬼住川は崖下に深い渕を作って流れる。
この渕を「鬼のたらい」と言う。
昔、鬼住に鬼の母子が住んでいた。父は和泉国父鬼にいて時々ここに通ったと言う。
村人は悪い事をする鬼を退治しようと、この渕で行水していた母子を襲い、殺してしまった。
しかし、母鬼はともかく小鬼があわれだと、この地藏を立て,回向したという。
何気なく通れば、見過ごしてしまう鬼地藏、民話か伝説か、いろんなロマンの舞台に来れたことを井上喜代一氏に感謝する。
「神ガ丘集落の紅葉] 10,11,23