かわちながの百景013 2011・1・6
寺の由来こそ古いが、山門も、金堂も、再建されてあたらしい。
雑木の森をいただいて、色づいてまばらになった桜。
建物の丹(あか)。
長い石段の寺は、初秋の西陽にはえて、たいへんカラフルだ。
最近、向かいあった丘に、キリスト教の学園が建った。
蘇我入鹿ゆかりの古寺とは対照的だ。
井上喜代一氏 文
河合寺 10,11,24
「金堂遠望」 大師バス亭より望む 10,12,27
半世紀前から何度も訪れた河合寺、朱塗りの金堂の遠望は周りの木々とマッチして素晴らしかった、久しく金堂まで登って見たが、お堂は金網に囲まれて近づけない。
井上先生がスッケチされた頃とは程遠い景色だった。近年山頂に展望台が出来公園の一部になり人の訪れも多くなり、いたづらされるのを防備するための金網だろうか、一抹の淋しさを感じた。
山門とモミジの紅葉が、昔と変らぬ河合寺の景色で癒された。