かわちながの百景NO、88 2012・2・1
天見
井上喜代一氏のスケッチ
1984,2,21
旧高野街道は天見川を遡り、九十九折りになって紀見峠を越えるのであるが国道371号線は旧街道をところどころで分断しながら、一直線に紀見トンネルを抜けて和歌山へ入る。
電車も川をはさんで並行してはしる。
したがって天見は大阪府の最南端の村である。
元弘三年(1333)正月、楠公はここで安満見(甘味)合戦を戦って勝利をおさめた。
このあたり、旗尾城、石仏城(惣城)など楠氏の金剛山大要塞の紀州方面の防御線であった。
山は険しいが、今は植林の行き届いた美しい森林地帯である。
井上喜代一 文
天見 11,11,21
高野街道天見の分かれ道付近
高野参りの旅人が、疲れを癒した温泉が有り、現在も続いている。
和歌山に向かうとき、このあたりの四季それぞれの景色を楽しみに通る所です。