柳の渡し 2006,7/7
このあと蔵王堂にもどり、かえる飛びを舞台の上でするのだが、雨天のため今日は四時から本堂の中であると知り、遅くなるので次回のたのしみに残して帰る。
蔵王堂の付近をゆく太鼓台
国道169号線は何度も通る道だが今回始めて立ち寄ってみた。
この場所は交通量が多く、いつも車中から眺めて通り過していたが、立ち寄ってみてよかった。
(大淀町教育委員会)の立看板によると六田は万葉集に二首詠まれていて、過去多くの有名人がこの渡しを通った。
義経が静をつれて逃れ吉野に来て、静を残して去り残された静は捕らえられ馬に乗せられて母の住む、京都北白川に送られる、其の時この渡し場を渡ったと思うと哀れである。
鎌倉八幡宮の神前で頼朝の前で静が舞うのはこの後のことである。
この記事を見て先日箱根の旅をした時、八幡宮の舞殿を尋ねたことと、重なり遠い遠い昔の出来事が身近な出来事のように、錯覚する。その時を偲ぶと懐かしいのは不思議である。
昔は椿、柳、桜、と三つの渡し場があったが、柳の渡しは1000年くらい前から大正八年まで残っていたとの事。
大淀町六田 「柳の渡し」 山の奥が吉野山
万葉集に詠まれた二首
「音に聞き目には未だみぬ吉野川六田の淀を今日見つるかも」
「かわず鳴く六田の川の川やぎのねもころ見れど飽かぬ川かも」