明日香カズマヤマ古墳見学
皇族か日本に滞在した百済の王族が葬られた可能性が高いらしい。
飛鳥駅前から20分懐かしい野焼き枯れ草の煙の匂いに誘われ現地につく。
真弓崗と呼ばれる一角に所在する終末期古墳。すぐそばにマルコ山古墳がある。
現場は足場が悪いのでなかなか前に進まない。竹やぶの中で大木も沢山ある山頂にあり一見して水はけの良い最高に良い場所と感じた。
吉野川の結昌の片岩で築かれた磚積み石室で今回の調査で丘陸の南側の斜面を東西100M以上南北60Mにわって造成したあと版築によって墳丘が築かれた。
埋葬施設は磚状に加工した結晶岩を小口積みにした磚積石室で棺台が設けられ、石室の壁面
や接合面は大量の漆喰が使用されていること。
土出している土器で7世紀後半とのこと。
特に注目されたのが1361年の南海地震、震度6弱の影響で大規模な地滑りを引き起こし玄室部分のほぼ中央から南側に最大2M滑落していると明らかになった。
盗掘がなければ完全な古墳であった。
土師器、須恵器、漆片、鉄釘、不明鉄製品、瓦器、40~50歳男性の人骨が出土した。
大変足場が悪いため説明会は明日別の場所でとの事少し残念であるが調査員に感謝して
隣りにあるマルコ山古墳に向かう。
マルコ山古墳全景
古墳を守る樹木かな?