かわちながの百景017 2011・1・18
国道310号線は河合寺を過ぎると、長い昇条坂を登る。
観心寺、金剛山へ向うバス路線でもある。
坂をのぼりつめたところで三日市駅からくる道路と合流する。
ここが葛野バス亭であるが、このあたりから谷底に葛野の集落が見える。
20戸ほどの鄙びた村で、深い木立にかこまれ、なかでも亭々たる欅の大木がすばらしく、若葉の頃と秋の紅葉は、杉山の濃い緑に映えて、山里の風情を満喫させてくれる。
谷を下って突き当たりを左へとると延命寺である。
遠くに岩湧山頂の薄ヶ原がひかり、今年はまだ雪が残っているようだ。
井上喜代一氏 文
「葛野の里」 11,1,15
先生のスケッチされたところは、木が生え茂り見通しが悪く、山に登りやっと村が見えたので撮影したが、スケッチの様な切り取りは出来ない。
当時は無かった景色も入り、イメージは違うが鄙びた20戸ほどの里の遠望は、納得いく風景だった。