河内長野百景NO、66 2011・9・11
喜多町にある烏帽子形山は、その山容が烏帽子に似ている。
楠木正成の河内七城の一つで、山城特有の土塁や空濠が残り、「楠木武威松」の碑も面白い。
極彩色の美しい本殿は重文の指定を受けた。
よく観察すると境内には神仏混合期の宮寺の名残もうかがえる。
さらに文献によると、三百年前このあたり南河内のキリシタンの本據であったというのも不思議だ。
とにかく歴史の多い山である。
鎮守の杜は暗く茂って神々しいが、麓を通る旧高野街道は明るく、今日も下校中の児童たちがいたずらをしながら帰ってゆく。
井上喜代一氏 文
烏帽子型神社 11,7,31
11,2,13
何年前か烏帽子山に登ったら、土塁や空濠が当時の姿のまま残っていた。
山頂から眺めた河内長野の街が印象の残る景色だった。