かわちながの百景NO、69 2011・9・19
野間里の農家
井上喜代一氏のスケッチ
1982,12,25
高向三郷は高向川の西の大地に密着しているが、川の東側に野間里、上久保の小さい集落が二つある。
一般の人は滅多に通らない。
図の芝本家はこのあたりの地主で、重圧な大和棟の主屋を中心に土蔵と問を構え、土塀を囲らせた大きな屋敷である。
堀越に見える庭の植木もいずれも年古いて歴史の重みを感じさせる。
中でも裏口にある榎の大木はみごとなもので遠くから望見出来る。
この屋敷の前の三叉路に野仏の祠があるが、最近までここに大きな笠松が一本、道しるべのように立っていた。
芝本家の榎と好一対であったが松喰虫にやられて今はない。
井上喜代一氏 文
野間里の農家 11,7,31
三叉路の野仏 11,9,16
絵画にある榎の大木は枯れたらしく今はない。
三叉路の北向き地蔵が全体の景色の中で、印象に残った。
付近にR371の、和歌山に向かう交通量の多いバイパスがあるが、少し離れたここ野間里は、のどかな里である。